1. 読み聞かせって早期教育ですか?

 現在、読み聞かせを早期教育の一つとしてとらえている方が増えています。読み聞かせを始めようと思っているお母さんから受ける質問で多いのが「読み聞かせをすると、学力がつきますか」というものです。答えとしては“イエス”です。幼いころから読み聞かせをしてもらった子どもは、読書力、読解力、豊かな言葉、想像力、考える力(思考力)など、学力の基礎となるものをしっかりと身につけられます。
 でもその前に学力とは何かということです。例えば、どれだけ計算ドリルの点数がよくても、それを応用する力がなければ、ただの「計算がよくできる人」にしか過ぎません。科学の知識に優れていても、人の痛みがわからなければ、殺人兵器を生み出してしまいます。

 絵本の読み聞かせは、基礎学力を自分の人生においてどのように生かしていくかについて考える力、物事を多面的に見る力、人の心を理解する力を育ててくれます。

 つまり、学力とは読み聞かせが与えてくれる“宝物”の一つに過ぎません。その前に、“自分の人生をしっかりと見つめ歩んでいく力”“豊かな心”など、もっと大切な宝物があることを認識しておいていただきたいと思います。

(「絵本講師・養成講座」テキストより)

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