「ことばの発達にいいんじゃないかしら…」「情操教育にいいって聞くし…」
私も読み聞かせを始める時、そんなことをずっと考えていました。そして、「とにかく始めなくっちゃ」というあせりに似た気持ちさえ、もっていたように思うんです。でもいまは…。
家事の合間に静かにしているなぁと思ったら、ひとりで絵本に見入っていたり、遊びの最中に絵本に出てくることばをいかにも楽しそうに繰り返して笑ったり…。
そんな場面に出会うたび、絵本の読み聞かせは、うまく言えないけど何か「すごく大切なもの」を育ててくれているように感じるんです。
たしかに読み聞かせをすることで、子どものことばや情感が育っているとは感じます。でも、それと同時にもっと大切なものを育ててくれている。そして、その「大切なもの」が、私の子育てをずいぶん助けてくれているように感じるんです。
絵本を読んであげる前、家事に明け暮れる私には気持ちのゆとりがなく、子どもとの間に心の隔たりがあったように思います。でも、絵本の読み聞かせという、子どもといっしょに心から絵本を楽しむ時間を持つことで、私は日常の生活では伝えきれない「何か」を受け取ることができました。そう、絵本の読み聞かせが、親子の結びつきを深めてくれたような気がするんです。
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