何度も繰り返し読んだ絵本は、その子の親友みたいなものです。 1冊1冊の中に、読んでもらったときの楽しい記憶、お母さんと一緒に笑ったり、泣いたりした思い出が詰まっていて、強いきずなが築かれているんですね。興味がもっと高度な本に移ったとしても、できるだけ手元に置いて、いつでも手に取れるようにしておいてほしいと思います。いつか見返したときに、そのときの記憶がよみがえって、人生を歩いていくための支えになってくれることもあるんですよね。
また、何度も繰り返し読んで、手あかがついたり、ページが折れてしまったり、よだれで汚れてしまったりしていても、できるだけ処分せずに、そのまま置いておいてほしいと思うんです。大きくなってその絵本を手に取ったとき、そういうものの一つ一つが、読んでもらったときのあたたかな感覚とともに思い出されるんですね。
絵本は「心のアルバム」です。親子で一緒に過ごした豊かな時間の大切な記憶なんですね。捨てたりせずに、大切に取っておいてほしいと思います。(「絵本講師・養成講座」テキスト 5 巻より) |