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 子育てに絵本が重要であるということを伝える〈絵本講師〉を養成する「絵本講師・養成講座」(主催・「絵本で子育て」センター、後援・朝日新聞社)が5月22日、兵庫県芦屋市のラポルテホール・特設会場で開催されました。

開校式  おそらく、日本で初めてと思われる同講座の受講生募集には、全国各地から500件を超える資料請求があり、196名が正式応募。定員50名は抽選で12府県の25歳から73歳の女性に決定しました。抽選後も「キャンセルで空きが出てないか?」との問い合わせが「絵本で子育て」センターに相次ぎ、同講座に対する関心の高さをうかがわせました。
 開講式では、「絵本で子育て」センター代表・藤井勇市が「子育てが私的化され困難になっている。絵本を通じて家庭に言葉を取り戻してほしい」とあいさつ。続いて、来賓代表の中根馨氏(岩崎書店取締役)、講師代表の飫肥糺氏(批評家・エッセイスト)が、それぞれ絵本と子どもの関係、「朝の読書」など読書推進の現状、講座で学ぶことの意義などを話し受講生を激励しました。

飫肥先生  午前の講義は、飫肥糺氏が「黎明期の絵本たち」と題し、17世紀から19世紀にかけての絵本の生長や子どもたちが置かれていた状況など、ユーモアを交えて講演されました。受講生は、飫肥氏が講演で紹介した『世界図絵』(コメニウス作)、『マザーグース』の復刻本などヨーロッパの初期絵本を興味深く見入っていました。
 午後は、中川正文氏(作家・大阪国際児童文学館館長)が、「子どもに何を伝えるか」の演題で1時間30分にわたり、時に厳しく、また、やさしさを交え講義されました。その中で中川氏は、親が子どもの絵本を選ぶ目安として3つの要素を上げられました。それは、・子どもの発達段階と深く結びついているか・子どもの生活の課題の解決に役立つか・精神衛生の働きがあるか、を基準にすれば間違いないだろうと話されました。いずれの講義も受講生は熱心にメモをとりながら講師の話しに聴き入っていました。受講生の1人は「このような講座なら2ヶ月に1度ではなく、毎月でも受講したい」と話していました。
 この「絵本講師・養成講座」は来年3月まで計6回あり、受講生は「絵本で子育て」することの意味・意義を学び、自らがその楽しさを伝えられる「絵本講師」を目指します。


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